NEBULA ECHONIGHT
ネビュラ エコーナイト

 

 また買ってしまったホラーゲーム。今度はフロム・ソフトウェアより発売のゲーム「NEBULA ECHONIGHT」です。ところどころ、初プレイのホラーゲーム「零」とどう違うかを見てしまうのはご容赦を。

 

 「エコーナイト」シリーズは、一作目、二作目がPSで出ているのですが、私はやったことがないのでこのPS2版が初プレイとなります。「エコーナイ」トシリーズは、出てくる霊の願いや想いを叶え、昇天させてやりながら進めるゲームです。「零」シリーズと違い、霊を倒す、というのはありません。攻撃手段がないゲームとして、以前「DEMENTO」で進めなくなった私としてはかなり不安でした。(詳しくはブログ参照)

 

プロローグ

 主人公のリチャード・オズモンドは、宇宙で結婚式を挙げるため、婚約者のクラウディア・セルファーと共に旅客機で宇宙へと向かう。しかしフライトの途中で事故が起こり、月面へ不時着するも失敗、大きな衝撃が機体に走り、リチャードは意識を失う。彼が気がつくと、飛行機は月面施設に衝突していた。が、隣にいるはずのクラウディアの姿は無く、他の乗客たちも姿を消していた。クラウディアの座席にはペアリングが置き去られ、前のシートには「施設にて待つ」という文字が。クラウディアや他の乗客たちは月面施設へ移動したのか?リチャードはクラウディアを探すため、月面施設へ向かった。

 

 最初からもう謎だらけです。何故人々が霊となったのか。あちこちに立ち込める「霧」は何なのか。月面施設で何が起こったのか。クラウディアと他の乗客たちはどこへ消えたのか。そして何故リチャードだけが生きて旅客機内に残されていたのか。これらの謎は解決するんでしょうか。

 

 

・ネタバレプレイレポ&登場人物感想

飛行機内〜月面施設・配電室周辺から居住区

B1:研究区〜植物プラント・食料庫・重力トレーニング室・水産実験場
このチャートの人物(亡霊)紹介

作業区〜月面・月面車両室から酸素供給施設

 

ゲームの詳しい説明と主要人物紹介は以下に。

 

 

 時は2044年、舞台は月に建てられた巨大な施設。近未来だろうと、どうやら出るものは出るようです。まず、タイトル画面が出る前のオープニングムービーが素晴らしい。正直個人的には「零」以上でした。ベートーベンの「月光」と女声のコーラスがバックに流れる中、宇宙服を着た人々、その前に現れる霊らしき人影、そして白いドレスの美しい女性。恐ろしく、そして非常にきれいです。

 「零」をずっとやっていたためか、古く朽ち果てた家々に慣れていた私にとって、現代的な建物が舞台というのは新鮮で不思議な感じです。ここに出てくる霊とは亡霊と悪霊の二種類に分かれます。亡霊は、主人公のリチャードと会っても襲ってこず、ヒントをくれたり何かを呟いていたりしています。月面施設には原因不明の霧が所々に立ち込めておりこの霧が濃いとそこにいる亡霊は悪霊となって襲ってきます。こちらには攻撃する手段は無いため、出会ったら逃げるしかありません。悪霊は、施設内のいたる所にある換気装置で霧を薄くし、亡霊状態に戻せます。リチャードには体力ゲージは無く、代わりに「心拍数」というゲージがあります。普段は80くらいですが、悪霊に襲われると心拍数がどんどん上がり、300を超えると死亡してゲームオーバー。ちなみに高いところから落下しても死亡だそうです。

 ただ逃げ回って謎を解くゲームかと思えば、そうではありません。施設内のあちこちにあるモニター室で様々な場所を事前にチェックできます。これが非常に重要です。亡霊や悪霊も監視カメラに映ります。すごい高性能な監視カメラですが、どういう構造してるんだこれ。「DEMENTO」では追跡者達は本当に突然襲ってきましたが、こっちでは場所の把握が出来るため、かなりありがたい。モニター室で周囲の部屋や通路に霊がいるかいないか、換気装置やその他の設備は無いか、霧の状態はどうかなどを把握、どう行動するべきか考える。これが中々、難しいですが面白い。「零」とはまた違ったアプローチで霊と接触、亡霊から話を聞いて、願いを叶えて成仏させる。力押しは全く利かず、ちゃんと考えることが必要なゲームです。面白いですよ、私がそういったことに向くかどうかは別問題ですが。(結構力押しでゲームを進めることが多い)

 

 そしてさらに、このゲームの大きな特徴として完全な自分視点・主観操作であるということが挙げられます(イベントムービーを除く)。キャラクターを動かすのではなくキャラクターの視点がそのまま画面になります。キャラを中心に周囲を見渡すことが出来た客観操作と違い、自分視点だと前しか見ることが出来ないので非常に恐怖度がアップ。後ろがものすごく気になります。何かいたらどうしよう!ただでさえリチャードの息遣いとかがリアルに聞こえるのに、いきなり物が落ちたり、霊の声がしたりすると心底ビビる。本当に自分が体験してるみたいです。自分視点だと悪霊に襲われた際、逃げるのも一苦労。周囲がパッと見渡せないためどこにどう逃げたらいいのかわかりにくい。悪霊に襲われたときなんてこっちもパニックなのに。

 

 しかし、自分視点の真の恐ろしさは悪霊ではありませんでした。悪霊を超える恐ろしいもの、それは画面酔いです。もともと主観操作に慣れていないのもあるのでしょうが、自分視点で画面をグルグル回していたら、初プレイ後約1時間で気持ちが悪くなりました。これ長時間プレイするのはしばらく無理だわ。慣れるのにどれくらいかかるのか。

 

何にせよ、結構考えて進めるのもやってみると面白いので、がんばってクリア目指します。当面最大の敵である画面酔いと戦いながら。

 

 

とりあえずキャラ紹介

 

リチャード・オズモンド

 主人公です。婚約者を探すのが主目的ですが、ゲームの都合上全くの他人であったはずのいろんな霊を成仏させて回らなくてはならないハメに。霊に遭遇するとすぐ心拍数が上がり、悪霊相手だとかなり早く300を超えてしまいます。もっとタフにならなきゃ。世の中にはギリギリまで霊を近づけて写真撮影をするという猛者もいるのに(システムが違います)。彼を操作しているはずなのですが、自分視点である上に説明書にも顔や説明が載っておらず、イベントムービーでも宇宙服を着ているために顔が全くわかりません。主観操作なのに身近に感じられないときがあり、なんだか不安。もしかしたら、彼自身が一番の謎なのかも。クラウディアの説明欄から、彼女と同じ大学出身で、幼い頃に両親を失っていることがわかります。宇宙での旅客機事故で、ただ一人で月に残されているのに、真っ先に考えるのは脱出や生還といったことではなくただひたすら「婚約者に会いたい」ということ。ここに彼のクラウディアへの想いが感じられます。

 

クラウディア・セルファ−

 リチャードの婚約者。早くに両親を亡くし、養護施設で育った彼女は、非常に優秀な頭脳の持ち主で、中・高・大学と常にトップの成績を修め、工学研究所に勤めてからもその世界では有名人。まさに才色兼備という言葉がぴったりの美人。両親の不幸があるものの、ここまで完璧だと文句を言う気も失せますよ。リチャードが事故後気がついたときにはすでに姿が無い、というところがどこぞの双子のお姉さんにそっくり。嫌でも悪い予感がバリバリです。オープニングムービーに彼女らしき白いドレスの女性が幽霊のように現れたり、出発前に物憂げな表情を見せていたり、「施設内で待つ」といった思わせぶりなメッセージを残してくれたり、ペアリングを置いていったり、行動がどれをとっても不安をあおるものばかり。無事にリチャードは彼女と再会できるんでしょうか。どうしても悪いほうにばかり考えがいってしまうよ・・・。

 

アンドロイド(?)

 リチャードが施設内で出会った男性型アンドロイド。宇宙服無しで普通に歩いてくるから、最初は亡霊かと思って焦りました。施設内のアトリエで絵を描いており、その部屋は壁一面にきれいな草原の風景が描かれていてまるで別世界です。多くの人々が死んで、霊となってしまったことを理解していますが、「自分はアンドロイドだから特に問題は無い」と慌てた様子は全くありません。何かあったら力になる、と言ってくれますが、どうもリチャードを別の誰かと勘違いしており、どうやら根本的なところで噛み合っていないのが困ったところ。しかも、彼の態度はアンドロイドだからということを抜きにしても落ち着きすぎており、イマイチ信用していいものか。さらにアトリエの壁には成仏した霊の姿が描かれていて、ますます怪しい。コイツ本当に何者だ。

 

 

 

 

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